ECUコンデンサ液漏れ! 管理人のハチイチ

中古車ウォッチ速報の管理人が所有する
 JZX81マークⅡ2.5GTツインターボです。
 昨年よりエンストする事が多くなり
 アイドリングが高めの状況でした。
そこでネット上の故障情報を探していくと
 ECUからコンデンサーの液漏れが発生しているのが
 原因のようなので確認と修理作業をまとめました。
まずは所有するJZX81マークⅡから原因と
 思われるECUの取り外し作業を開始。
 まずはグローブボックスを外します。


JZX81系の車両は画像に記述した番号のとおり
 下蓋カバー(1)ネジナシ、
 スピーカーパネル(2)ネジナシ、
 グローブボックス(3)ネジあり、
 の順番で取り外しを行いました。


1~3全てのパーツを取り外すと上面部分に
 ECUが取り付けされているのが確認できます。
 ECUの取り外しはネジ3個所と接続端子の
 取り外しによってECUを外す事ができました。
 (バッテリーの-端子は取り外し推奨)
次に取り外したECUに取り付けされている
 ネジを取り外してECU基板を確認すると・・・

ECUの基板にはコンデンサから液漏れした
 個所を発見!

液漏れした個所は無水エタノールと
 工業用綿棒にてクリーニング。
 液漏れしたコンデンサも交換。
 クリーニング後、液漏れしたダメージ基板に
 パターン切れがないか確認。
 不幸中の幸いなのか今回パターン切れは
 発生していませんでした。(同じく抵抗も問題なし)

 次に液漏れしていないコンデンサも寿命を考えて
 全て交換対策を行いました。
1JZ-GT用ECU(81)コンデンサ交換作業で
困るのが入手しずらい「15μF 63V」の
コンデンサだと思います。
 15μF 63Vのコンデンサですがネット通販で
 入手する事ができますが・・・
 時間的都合で今回はパス!

そこで当ブログの管理人が行なった代替え対策。
 10μF 63V+4.7μF 63Vの二つのコンデンサを
 並列接続して15μF 63Vの代替えとして対応しました。
 (直列接続ではありません)
並列接続と直列接続の違いについては下記URLを参照
電子回路設計入門[コンデンサの並列接続、直列接続]
http://www.nteku.com/condenser/condenser_setuzoku.aspx
そしてECUに取り付けされている5つのコンデンサ
 交換修理作業が終わったので
 早速マイカーに修理したECUを接続。
 ECUを接続してエンジンキーを差し込みスターターすると、
 ECUリセットによる影響で学習作業が開始されます。
学習作業ですが約500回転付近で学習作業するので
 アイドリングがとても不安定な状況になります。
 (時間的には約10分程度、また学習中にエンストする
 場合があります。)

学習作業が終わると約600~700回転付近で
 アイドリングを維持。
 また、エアコンON時には800回転付近で
 アイドリングを維持するように学習されました。
 (アクセルレスポンスの悪さも改善。)
その後の点検作業として試運転と
 エンジン再始動等を行いました。
 (特に問題がなければ再始動後も学習した回転数)
今回使用したコンデンサ一覧
 [元のコンデンサ一覧] [交換で使用したコンデンサ一覧]
 15μF 35V  —–→ 10μF 63V + 4.7μF 63V(並列接続)
 33μF 35V  —–→ 33μF 35V
 100μF 10V  —–→ 100μF 10V
 220μF 10V  —–→ 220μF 10V
 47μF 63V  —–→ 47μF 100V(耐圧で100Vを使用)
交換で使用したコンデンサは秋葉原せんごくにて
 全て購入。
 予備としてパターン切れ用のジャンパー線も購入しました。
 (ジャンパーとコンデンサ含めて645円)
コンデンサ交換作業はハンダゴテ、ハンダ吸取り線が必要。
レジスト、フラックス等があるとさらに良いです。
 全ての作業時間は約半日程で終わりました。
 ちなみに秋葉原で電気工作の場を提供している
 お店がありますのでコンデンサ購入後、
 スグにECU修理が可能だと思います。
尚、JZX81系車両以外でも90系のマーク2、クレスタ
 チェイサーとJZA70スープラでもコンデンサ液漏れが
 発生しているようです。
純正ECUベースの社外ECUでも発生しているようなので
 10年以上経過したECUはチェックされた方が
 良いかと思います。
また、当ブログを参考にして並列接続をされる方は
 他の端子に接触しないように取り付けしてください。
 (ECUフタを閉めた後も注意!)
最後に液漏れコンデンサ交換を考え中の方為の
 参考記事であってECU動作保障をする
 内容ではありません。
電気工作に自身がない方はヤフオク等で専業で
 交換作業をされている方にお願いした方が無難だと
 思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。




 




